■われわれの使命(事業)は何か?(使命=事業は何)

 1.使命(ミッション)の重要性
  (1)経営者が第一に考えるべき問い→『われわれの使命(事業)は何か』
  (2)使命がある場合と無い場合の違い
  (3)経営は、才覚で行うものではなく、ましてや、運や環境に翻弄されるべきものではない。経営は使命からなされるべきものである
  (4)あなたの「使命」は、真にあなた自身のものになっているか

 2.使命が与えてくれるもの
  (1)使命はわれわれに「仕事の価値」と「エネルギー」を与えてくれる
  (2)自分がとるべき行動と決定の明確な指針となってくれる
  (3)価値ある使命が優秀な人材を獲得し、留めさせ、成長させてくれる
  (4)使命は到達すべき理想・目標を指し示し、具体的に何をすべきかを教えてくれる
  (5)使命はその場で働く人々のコンセンサスを形成してくれる

 3.使命は実現するための条件〜信念、能力、機会〜
  (1)使命には信念がこもっていなくてはならない
  (2)使命はあなたに強み、好きなこと、関心事と一致していなければならない
  (3)使命は顧客に貢献できる何かでなければならない

 4.使命を如何に組織に浸透させるか
  (1)使命が浸透している組織に共通するもの
  (2)使命について語っているか
  (3)使命をビジョン化する〜使命が達成されると何が起こるのか〜
    一 顧客がどうよくなったか
    ニ その時、自分たちはどういう状態で働けているか
    三 使命の実現にむけて組織が改善されつづけているか

 5.使命と仕事との関係
  (1)日常の仕事と使命とつながっていると感じられるか
  (2)使命達成と仕事の改善を考える場が必要
  (3)使命実現に向けた仕事を成し遂げた人を賞賛する

 6.われわれの事業は何か〜3つの問い〜
  (1)われわれの事業は何か
  (2)われわれの事業は何になるか(現在の事業を修正し、拡張し、発展させるための問い)
     ・われわれの事業のもつ目的、ミッション、性格に大きな影響を与える可能性のある経営環境の変化は認められか(すでに起きているものは何か)
      一 市場の潜在的な可能性と趨勢
       ・顧客や市場や技術に大きな変化がない場合、5年後、10年後にいかなる大きさの市場を予測することができるのか(われわれの事業はどこまで大きくなることを期待できるか)
      ニ 経済の発展、流行や好みの変化、競争(間接的な競争を含む)の変動による市場の変化
      三 イノベーションの可能性
       ・顧客の欲求を変化させ、新しい欲求を創造し、古い欲求を消滅させるイノベーションの可能性
       ・顧客の欲求を満足させる新しい方法を生み出し、価値のコンセプトを変え、より大きな満足を可能とするイノベーションの可能性
      四 今日のサービスや製品によって満足させられていない顧客の欲求
  (3)われわれの事業は何であるべきか(われわれは何をこれからの事業とするべきか) 
    ・現在の事業をまったく別の事業に変えることによって、新しい機会を開拓し、新しい事業を創造することができるかもしれない
    ・われわれは正しい事業にいるか
    ・われわれの事業を変えるべきか
    ・いかなる企業、産業といえども、「われわれの事業は何であるべきか」との問いを発しなければ重大な機会を失うことになる