■トップが身につけるべきマネジメント・スタイル(経営チームの構築)

 1.成長できない企業はどこに問題があるのか
  (1)「成長できない」「倒産してしまう」のはなぜか
     ・失敗の真の原因はどこにあるのか?
  (2)経営者に求められる仕事とはどのようなものか

 2.トップ・マネジメントの多元的な役割
  (1)トップ・マネジメントの多元的な役割
     ・事業も目的を考える。
     ・事業全体の目標を設定し戦略計画を作成し明日のための意思決定を行う
     ・基準の設定、良心としての機能を果たす
     ・目標と意思決定の内容を幹部マネジメント全体に理解させる
     ・経営管理者に対し、事業を全体として見るように教え、事業全体の目標から自分の目標を導き出すことを助ける
     ・そして、それらの目標に照らして、彼らの仕事ぶりと成果を評価測定する
     ・さらに必要な応じて事業の目標を点検し、修正していく
     ・経営幹部の人事について意思決定を行う
     ・また、将来の経営管理者の育成が行われるようにする
     ・社員のモチベーションを高める施策を考える
     ・組織構造について基本的な意思決定を行う
     ・経営管理者たちに対し、何を問うべきかを考え、彼らにその意味を理解させる
     ・部門間の対立を仲裁し、関係を改善する
     ・新規事業や新商品開発についての意思決定をする
     ・投資計画や資金調達について意思決定を行う
     ・新入社員や若手幹部との懇親を行う
     ・大口顧客からのクレームに対処する
     ・対外的な活動や、業界の集まりに出る
  (2)トップ・マネジメントの役割の特徴
      少なくとも4種類の性格が必要
      ①「考える人」
      ②「行動する人」
      ③「人間的な人」
      ④「表に立つ人」
 
 3.成長している企業には経営チームが存在する
  (1)成長している企業は何を行ってきたか?
  (2)経営チーム(トップ・マネジメントチーム)の存在
  (3)トップ・マネジメントとは、一人ではなくチームで行う仕事である

 4.なぜ経営チームができないのか
  (1)人材の不足
  (2)組織構造上の問題
  (3)経営者自身の姿勢
  (4)経営チームは独りでにはできない

 5.経営チームをつくるためになすべきこと
  (1)経営者がなすべきこと
  (2)経営幹部がなすべきこと
  (3)いつ経営チームを作るべきか

 6.経営チームの作り方
  (1)経営の根本的な「5つの質問」についてメンバーで徹底的に話し合う
  (2)成果を得るために特に重要な活動は何かを明らかにする
  (3)チームメンバーひとり一人の強みを明らかにする
  (4)それぞれの強みに応じて、いずれの活動を担当すべきかを決定する
  (5)重要な活動すべてについて目的と目標を定める

 7.経営チームのチームワーク
  (1)経営チームのメンバーはその担当分野において、最終的な決定権をもたなければならない
  (2)経営チームのメンバーは、担当外の問題について、決定を下してはならない
  (3)経営チームの会議室の中では徹底的に討議し、会議室の外では、互いにのことをとやかく言ったり、批判したり、けなしたりしてはならない
  (4)チームにはキャプテンが必要である。チームのキャプテンは「ボス」ではなく、リーダーである。
  (5)ある種の決定は、チームとしてのみ下しうるものがある。少なくともその種の決定を下す前に、その決定案について意見を交わさなければならない
  (6)トップ・マネジメントの課題を達成するためには、メンバー間の意思の疎通に体系的に、また熱心に取り組まなければならない